「ポケモン 赤緑 リメイク」と検索してこの記事にたどり着いたあなたは、初代ポケモンのリメイクに関する最新情報や、その実現可能性について知りたいと思っているのではないでしょうか。
ポケットモンスターシリーズの原点であり、多くのプレイヤーにとって特別な思い入れのある「赤・緑」ですから、最新の技術で蘇る姿を見てみたい、もう一度あの冒険を体験したい、そう願うのは自然なことですよね。
結論から言うと、2024年現在、ポケモン赤緑の完全新作リメイクに関する公式発表はありません。毎年2月27日の「ポケモンデー」前後には大きな発表が期待されますが、近年の「ポケモンプレゼンツ」では他の新作タイトルが中心となっています。
しかし、過去にはゲームボーイアドバンスで『ファイアレッド・リーフグリーン』(FRLG)、Nintendo Switchで『Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』(ピカブイ)として、二度リメイクされています。これらの作品は、それぞれ当時の最新技術やプレイスタイルに合わせて、カントー地方の冒険を新たな形で提供してきました。
ファンの間では常にリメイクへの期待が囁かれており、発売日の予想や、もしリメイクされるならどのような内容になるのか、そして最新作『Pokémon LEGENDS Z-A』の発表が今後のリメイク周期にどう影響するのか、様々な議論が交わされています。
この記事では、ポケモン赤緑リメイクに関する公式情報、過去のリメイク作品の詳細な振り返り、そして未来の可能性について、現時点でわかっている情報と考察を交えながら、詳しく解説していきます。
- ポケモン赤緑リメイクの公式発表は現状なし
- 過去にFRLGとピカブイの2度リメイク済み
- リメイク周期やLEGENDS Z-Aが今後に影響か
- ファンの期待とリメイクの可能性を深掘り
ポケモン赤緑 リメイクの現状と過去のリメイク作品
- 公式発表はいつ?ポケモンプレゼンツ最新情報
- 原点回帰:ファイアレッド・リーフグリーン詳細
- FRLGの魅力:ナナシマでの新たな冒険と追加要素
- 新世代リメイク:レッツゴーピカチュウ・イーブイとは
- ピカブイ評価:ポケモンGO連携と賛否両論点
公式発表はいつ?ポケモンプレゼンツ最新情報

「ポケモン 赤緑 リメイク」の公式発表を心待ちにしているファンは多いですが、2024年現在、新たなリメイクに関する公式な情報は一切ありません。
ポケモン関連の大きな発表は、初代『赤・緑』発売日である2月27日の「ポケモンデー」に合わせて配信される「Pokémon Presents」で行われるのが通例です。過去には『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』や『Pokémon LEGENDS アルセウス』などがこの場で発表されました。
しかし、直近のポケモンプレゼンツでは、赤緑リメイクの情報はありませんでした。2024年には完全新作『Pokémon LEGENDS Z-A』(2025年発売予定)が発表され、これが現在の開発ラインの中心と考えられます。2025年の発表でも、『LEGENDS Z-A』の続報や新作『ポケモンチャンピオンズ』、既存アプリのアップデートなどが中心で、赤緑リメイクの発表は見送られました。
これらの状況から、開発チームは現在、初代リメイクよりも『LEGENDS』シリーズのような革新的な試みや、スマートフォン連携、eスポーツ展開などに注力している可能性が高いです。『LEGENDS』シリーズは過去地方を舞台にしつつも新しい体験を提供し、『BDSP』は外部委託、『ピカブイ』は『ポケモンGO』連携を重視したシンプルな作りでした。
赤緑リメイクを望む声は大きいものの、公式の優先順位としては他のプロジェクトが高い状況と言えそうです。将来的な可能性はゼロではありませんが、近年の発表傾向を見る限り、すぐに情報が出てくる可能性は低いと考えられ、ファンは気長に待つ必要がありそうです。
原点回帰:ファイアレッド・リーフグリーン詳細

ポケモン赤緑の最初の本格リメイクは、2004年にGBAで発売された『ファイアレッド・リーフグリーン』(FRLG)です。初代の感動を当時の最新ハードで再現し、新要素を加えることを目指しました。
基本的なストーリーやカントー地方のマップは初代を踏襲。マサラタウンから始まり、図鑑完成とリーグ制覇を目指すお馴染みの冒険が、GBAの美麗なグラフィックとサウンドで蘇りました。
しかし、単なる移植ではなく、当時最新作『ルビー・サファイア』(第3世代)のシステムを導入。「とくせい」「せいかく」「性別」「ダブルバトル」「ランニングシューズ」などが追加され、ゲーム性は大きく進化しました。
プレイヤーの利便性も向上。シリーズ初の主人公性別選択が可能になり、少女(リーフ)も選べるように。また、「これまでの あらすじ」機能や充実したヘルプ機能で初心者にも優しくなりました。「バトルサーチャー」や「ボイスチェッカー」といった新どうぐも冒険を彩りました。
通信機能も進化し、同梱された「ワイヤレスアダプタ」でケーブルなしの交換・対戦が可能に。ミニゲームも楽しめました。GBAケーブルを使えば、『ルビー・サファイア・エメラルド』やGC『ポケモンコロシアム』『ポケモンXD』とも連動し、遊びの幅が広がりました。
FRLGは、初代の骨格を保ちつつ第3世代システムと新機能を追加し、現代的なRPGとして大幅にパワーアップ。原作ファンも新規プレイヤーも満足させる「忠実+α」のリメイクモデルを確立し、後のリメイク作品にも大きな影響を与えた重要な作品です。
FRLGの魅力:ナナシマでの新たな冒険と追加要素

『ファイアレッド・リーフグリーン』(FRLG)が単なるリメイクに留まらなかった大きな理由が、殿堂入り後に追加された新マップ「ナナシマ」です。カントー地方の南に浮かぶ7つの島々からなる温暖な諸島で、原作にはないFRLG独自のエリアです。
グレンジム制覇後に訪れることができ、殿堂入りと全国図鑑入手でさらに探索範囲が広がります。ナナシマでは、マサキの友人ニシキと共に、ホウエン地方との通信に必要な「ルビー」「サファイア」を探す新たなストーリーが展開。壊滅したはずのロケット団残党とも遭遇し、『金・銀』シリーズへの伏線も描かれました。特に、ライバル(シルバー)がサカキの息子であるという示唆は、このナナシマイベントが初出です。
ナナシマにはユニークな施設やダンジョンが点在。「1のしま」の火山とネットワークセンター、「2のしま」のミニゲームコーナー、「4のしま」の「いてだきのどうくつ」と育て屋、「5のしま」のロケット団倉庫、「6のしま」の古代遺跡「てんのあな」や「しるしのはやし」、「7のしま」の「アスカナいせき」や「トレーナータワー」など、冒険心をくすぐる場所が満載でした。
最大の魅力は、原作にいなかった『金・銀』(第2世代)のポケモンが野生で出現すること。デルビルやヨーギラスなどに出会え、全国図鑑完成に貢献しました。FRLG単体で入手できるポケモンは合計212種類に増加。
さらに、ナナシマイベントクリア後は、四天王やチャンピオンの手持ちが強化され、一部が第2世代ポケモンに変化。クリア後のやり込み要素も充実していました。特定の技を教えてくれる「わざおしえオヤジ」や、カードeリーダー+を使った対戦機能もありました。
ただし、時計機能がないため時間進化やきのみ栽培、ポロックがないためコンディション進化はFRLG単体では不可能でした。
ナナシマは、新たな冒険、ポケモン、施設、やり込み要素を提供し、FRLGのゲーム体験を格段に深めました。初代の課題だったクリア後コンテンツ不足を解消し、後のリメイク作品における「充実したクリア後」への期待を高める要因となったのです。
新世代リメイク:レッツゴーピカチュウ・イーブイとは

FRLGから約14年後、2018年にNintendo Switchで発売されたのが、ポケモン赤緑(ピカチュウ版)の二度目のリメイク『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』(ピカブイ)です。
ピカブイはFRLGとは異なる思想で作られました。最大の目的は、大ヒット中の『ポケモンGO』プレイヤーや、シリーズ初心者、親子ファミリー層をSwitchのポケモン世界へ誘うこと。同時に、初代『ピカチュウ』版ファンには懐かしさと新しさを提供することを目指しました。
そのため、従来のシリーズから大胆な仕様変更が行われました。最大の特徴は、野生ポケモンとのバトルを廃止し、『ポケモンGO』風の捕獲システムを採用した点。シンボルエンカウントで接触後、Joy-Conや「モンスターボール Plus」を振ってボールを投げ、捕獲に挑戦します。捕獲成功で手持ち全員に経験値が入るため、レベル上げは容易になりました。
ゲームシステムも全体的に簡略化。「とくせい」や「もちもの」は廃止され、能力値システムもアメで直接強化する「AV」に変更。「ひでんマシン」は相棒が覚える「ヒジュツ」に置き換えられました。
もう一つの特徴は「相棒」ピカチュウまたはイーブイの存在。常に主人公と行動を共にし、撫でたり着せ替えたりと触れ合いが可能。特別な「相棒わざ」も覚えます。『ポケモンGO』との連携も可能で、GOパークを通じてカントー地方のポケモンを連れてこれ、幻のポケモン「メルタン」入手にも繋がりました。
グラフィックはSwitchの性能を活かしたフル3Dで、カントー地方が生き生きと描かれました。Joy-Conおすそわけによる2人協力プレイも可能。登場ポケモンは初代151種+メルタン・メルメタル、アローラのすがたに限定されています。
ピカブイは、従来のRPG要素よりもアクセスのしやすさ、ポケモンとの触れ合い、『ポケモンGO』連動を重視した、全く新しいアプローチのリメイク作品と言えます。
ピカブイ評価:ポケモンGO連携と賛否両論点
『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・イーブイ』(ピカブイ)は、そのユニークなゲームデザインから、プレイヤー間で評価が大きく分かれました。
肯定的な評価としては、Switchで美しく再現されたカントー地方のグラフィックと、愛らしい相棒ポケモンとの触れ合い要素が高く評価されました。HD画質で描かれたポケモン、特に相棒ピカチュウ・イーブイの仕草は「可愛い」「癒される」と好評で、撫でたり着せ替えたりするインタラクションが魅力でした。
システムの簡略化も、「初心者でも遊びやすい」「サクサク進む」と好意的に受け止められました。秘伝技廃止やポケモンボックスへのアクセス容易化なども、快適なプレイに繋がったと評価されています。初代『ピカチュウ』版ベースのストーリーやマップは、原作ファンに懐かしさを提供しました。『ポケモンGO』連携も、同アプリのプレイヤーには魅力的な要素でした。
否定的な評価・批判点としては、システムの簡略化、特に野生バトル廃止と捕獲システムへの変更が挙げられます。「作業感が強い」「戦略性がない」という意見や、モーションコントロール操作への不満(狙いにくい、疲れるなど)がありました。
「とくせい」や「もちもの」の廃止も、バトルを「単調」「浅い」ものにしたという批判が多く、従来の育成やパーティ構築の楽しみが薄れたと感じるプレイヤーもいました。登場ポケモンが限定的なことや、FRLGのナナシマのような大規模なクリア後コンテンツ不足も物足りなさを指摘されました。オンライン機能が限定的(GTSやミラクル交換なし、レート戦なし)な点も批判されました。
総評として、ピカブイは『ポケモンGO』ユーザーや新規・ライト層には入門編として成功しましたが、従来のRPGとしての深さや戦略性、やり込みを求めるコアファンには物足りない作品となりました。この評価の二極化は、多様なファン層のニーズに応えることの難しさを示唆しています。
表1: ポケモン赤緑とリメイク作品の比較
特徴 (Feature) | 初代 赤・緑 (Original Red/Green) | ファイアレッド・リーフグリーン (FRLG) | Let’s Go! ピカチュウ・イーブイ (LGPE) |
対応機種 (Platform) | ゲームボーイ | ゲームボーイアドバンス | Nintendo Switch |
グラフィック (Graphics) | ドット絵 (モノクロ/カラー) | ドット絵 (GBAカラー) | 3D |
登場ポケモン (Pokédex Scope) | カントー151種 | カントー+ジョウト一部 (約212種) | カントー151種+α (メルタン等) |
野生戦 (Wild Encounters) | ランダムエンカウント、バトル | ランダムエンカウント、バトル | シンボルエンカウント、捕獲のみ |
バトルシステム (Battle System) | 第1世代準拠 | 第3世代準拠 (とくせい、せいかく等) | 簡略化 (とくせい・もちもの無し) |
主な追加要素 (Key Added Content) | なし (原作) | ナナシマ、ワイヤレス通信、ヘルプ機能等 | 相棒ポケモン、ポケモンGO連携、2人協力 |
通信・連動 (Connectivity) | 通信ケーブル | ワイヤレスアダプタ、GBAケーブル | ローカル/オンライン通信、ポケモンGO |
主なターゲット層 (Target Audience) | 当時のゲーム少年少女 | 原作ファン、新規プレイヤー | ポケモンGOユーザー、新規・ライト層 |
この比較からも、FRLGが正統進化型リメイク、ピカブイがターゲット層に合わせた大胆な変更型リメイクであったことがわかります。この二つの前例が、次期リメイクへの期待と議論を深めています。
ポケモン赤緑 リメイク実現の可能性と未来予想
- 発売日は?リメイク周期とファンの噂を分析
- 赤緑リメイクは次に来る?歴代リメイクの順番
- 新作『LEGENDS Z-A』はリメイク枠?赤緑への影響
- もしリメイクされるなら?期待される新要素・変更点
- 最新ハードで蘇るカントー地方:妄想と期待
発売日は?リメイク周期とファンの噂を分析

ポケモン赤緑リメイクの具体的な発売日は未定ですが、ファンの間では過去作の「リメイク周期」から予想する議論があります。
これまでのリメイク発売間隔を見ると、第1世代→第3世代(FRLG)は約8年、第2世代→第4世代(HGSS)は約10年、第3世代→第6世代(ORAS)は約12年、第4世代→第8世代(BDSP)は約15年と、原作発売からの期間が徐々に長くなる傾向が見られます。このパターンを単純に延長すると、第5世代(BW)リメイクは2027年頃という予測もあります。
しかし、この周期には注意が必要です。『Let’s Go! ピカチュウ・イーブイ』はこの周期に当てはまらず、第7世代期に発売されました。また、BDSPはORASから約7年後と、それ以前のリメイク間隔(約5年)より空いていますが、原作からは15年と周期の延長線上とも言えます。
さらに、『LEGENDS』シリーズ(アルセウス、Z-A)の登場で、「リメイク」の概念自体が変化しています。これらは過去地方を舞台にしつつも新しいゲームシステムとストーリーを提供し、従来の忠実なリメイクとは異なります。この新シリーズが今後の周期にどう影響するかは未知数です。
Nintendo Switch後継機の噂も、リメイク周期をリセットする要因になり得ます。新ハード登場に合わせて大型タイトルとしてリメイクが登場する可能性も考えられます。
ファンの噂やリーク情報では、現時点で赤緑リメイクに関する信憑性の高い情報は少なく、話題の中心は『LEGENDS Z-A』です。発売日の予想としては、初代30周年の2026年も候補ですが、『LEGENDS Z-A』が2025年発売予定のため、開発スケジュール的に厳しいかもしれません。
結論として、過去の周期は参考になるものの、『LEGENDS』シリーズやハードウェア動向など不確定要素が多く、発売日の正確な予測は困難です。周期通りなら次はBWですが、初代である赤緑の特別性を考えると、周期を無視したサプライズ発表の可能性も否定できません。
表2: ポケモン本編シリーズとリメイク作品の発売年表 (日本基準)
世代 (Gen) | 原作タイトル (Original Title) | 原作発売年 (Original Year) | リメイクタイトル (Remake Title) | リメイク発売年 (Remake Year) | 経過年数 (Years Between) |
1 | 赤・緑 (Red/Green) | 1996 | ファイアレッド・リーフグリーン (FRLG) | 2004 | 約8年 |
1 (黄) | ピカチュウ (Yellow) | 1998 | Let’s Go! ピカチュウ・イーブイ (LGPE) | 2018 | 約20年 (Gen 7期) |
2 | 金・銀 (Gold/Silver) | 1999 | ハートゴールド・ソウルシルバー (HGSS) | 2009 | 約10年 |
3 | ルビー・サファイア (Ruby/Sapphire) | 2002 | オメガルビー・アルファサファイア (ORAS) | 2014 | 約12年 |
4 | ダイヤモンド・パール (Diamond/Pearl) | 2006 | ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール (BDSP) | 2021 | 約15年 |
5 | ブラック・ホワイト (Black/White) | 2010 | (未定) | – | – |
6 | X・Y (X/Y) | 2013 | (未定) ※LEGENDS Z-A (2025予定) は関連作 | – | – |
7 | サン・ムーン (Sun/Moon) | 2016 | (未定) | – | – |
8 | ソード・シールド (Sword/Shield) | 2019 | (未定) | – | – |
9 | スカーレット・バイオレット (Scarlet/Violet) | 2022 | (未定) | – | – |
この表からも、リメイクは概ね世代順ですが、ピカブイや『LEGENDS』シリーズのような例外や新しい流れがあり、今後の展開予測は複雑化しています。
赤緑リメイクは次に来る?歴代リメイクの順番

これまでのポケモン本編リメイクは、基本的に原作の世代順(FRLG→HGSS→ORAS→BDSP)に進んできました。この流れに従えば、次にリメイクされる可能性が高いのは第5世代『ブラック・ホワイト』(BW)です。BWはファンからのリメイク待望論も根強く、原作発売から10年以上経過しているため、タイミング的にも有力視されています。
では、『赤・緑』のリメイクはどうでしょうか? 赤緑は特別なケースです。まず、シリーズの原点であり、圧倒的な知名度と人気を誇ります。そして最も重要な点として、既にFRLGとピカブイという二度のリメイク経験があります(他の世代は現時点で一度のみ)。
特にSwitchで発売されたピカブイの存在は大きく、「Switch世代における赤緑リメイク」と見なすなら、同世代での再リメイクの可能性は低いとも考えられます。
しかし、「赤緑リメイクが次に(あるいは近いうちに)来る」と考える根拠もあります。第一に、そのブランド力とノスタルジー。常に需要が見込めるため、新ハードのローンチタイトルやシリーズの節目(30周年など)の切り札として温存されている可能性があります。第二に、過去二度のリメイクが全てのファンを満足させたわけではない可能性。FRLGの深みとピカブイの快適性を両立させた「決定版」を望む声や、『LEGENDS』のような新アプローチへの期待もあります。第三に、カントー地方自体の魅力。最新技術で描かれる広大なカントーを冒険したいという欲求は根強いです。
逆に、すぐには来ない理由としては、BWリメイクが順番待ちであること、カントー地方への「飽き」を指摘する声、そして現在『LEGENDS Z-A』の開発が進んでいることが挙げられます。
結論として、『赤・緑』は通常の世代順リメイクの枠から外れた「ジョーカー」的存在。順番ならBWですが、戦略的な判断次第でいつ発表されてもおかしくない特別なタイトルです。どのような形でリメイクされるかも含め、予測は非常に困難と言えます。
新作『LEGENDS Z-A』はリメイク枠?赤緑への影響

2024年に発表され、2025年秋発売予定の『Pokémon LEGENDS Z-A』は、今後のリメイク動向を占う上で重要です。これは『LEGENDS アルセウス』に続くシリーズ第2弾で、舞台は『X・Y』のカロス地方、特にミアレシティが中心と見られ、PVにはメガシンカやAZらしき要素も登場しています。
『LEGENDS Z-A』が従来の「リメイク枠」かというと、議論が分かれます。『LEGENDS』シリーズは過去地方を舞台にしつつも、ゲームシステムや時代設定を大きく変え、原作とは異なる体験を提供する「リイマジニング(再構築)」や「外伝」に近い作品です。FRLGやBDSPのような忠実なリメイクとは異なります。
そのため、『LEGENDS Z-A』発売で「XYリメイク完了」と考えるのは早計ですが、このシリーズの存在が今後の伝統的リメイクに影響を与える可能性はあります。
考えられる影響は、まず開発リソースの問題。『LEGENDS Z-A』のような大規模新作により、他のリメイク(BWや赤緑)のスケジュールが遅れる可能性があります。次に、「過去地方の再訪」ニーズへの対応。『LEGENDS』が新しい形でこの欲求に応えることで、全ての世代を伝統的リメイクでカバーする必要性が薄れるかもしれません。さらに、『LEGENDS』で試された新システムが将来のリメイクに取り入れられる可能性もあります。
具体的に赤緑リメイクへの影響を考えると、『LEGENDS Z-A』が2025年の主要タイトルとなる以上、少なくとも2025~2026年初頭までに赤緑リメイクが発表・発売される可能性は極めて低いでしょう。開発の焦点は当面カロス地方に向けられると考えられます。
これはポケモンフランチャイズがゲーム体験を多様化させている表れでもあります。本編RPG、過去の再構築(LEGENDS)、入門編(ピカブイ)、スピンオフなど。赤緑リメイクが将来実現するとしても、この多様なラインナップの中でどのような位置づけを目指すのか、その戦略が問われることになります。『LEGENDS Z-A』の存在は、その道をより複雑かつ興味深いものにしています。
もしリメイクされるなら?期待される新要素・変更点

もし三度目の『ポケットモンスター 赤・緑』リメイクが実現するなら、どのような内容が期待されるでしょうか? 過去作FRLGとピカブイ、そして近年のシリーズ進化を踏まえて考えてみましょう。
FRLGは「原作尊重+最新システム+追加要素(ナナシマ)」のバランスが高評価でした。次期リメイクも、この路線を踏襲し、最新世代のバトルシステム(基本的な仕様)を取り入れ、ナナシマ級かそれ以上のクリア後コンテンツや新ストーリー、エリア追加が期待されます。
一方、ピカブイはシステム簡略化(野生バトル・もちもの・とくせい廃止など)がコアファンから不評でした。登場ポケモンやオンライン機能の制限も物足りなさを指摘されました。次期リメイクがコアファン向けなら、これらの要素は元に戻すか、別の形で実装する必要があるでしょう。ただし、シンボルエンカウントや秘伝技廃止といった快適性向上要素は引き継がれるかもしれません。
ファンコミュニティで期待される要素としては、最新ハードを活かした美麗グラフィック、後の世代のポケモン(特に進化系やリージョンフォーム)の登場、メガシンカの復活、深化されたバトルシステム(とくせい・もちもの復活、フェアリータイプ導入)、マップの拡張・再構築、ストーリー・キャラクターの深掘り(ライバルやサカキの背景など)、充実したオンライン機能(GTS、ランクマ、HOME連携)、豊富なやり込み要素(殿堂後ストーリー、バトルフロンティア等)、そして難易度設定などが挙げられます。
もちろん全てが実現するわけではなく、リメイクの方向性(FRLG型かピカブイ型か、新機軸か)によって重視される要素は変わります。「ノスタルジー」と「現代化」のバランスを取るのがリメイクの難しさであり、開発陣がどのような答えを出すのか注目されます。
最新ハードで蘇るカントー地方:妄想と期待

もしポケモン赤緑リメイクが最新ハードで実現したら、カントー地方はどう生まれ変わるでしょうか? 想像を膨らませてみましょう。
ビジュアル面では、ピカブイを超える圧倒的なグラフィック進化が期待されます。マサラタウンののどかさ、トキワの森の木漏れ日、ヤマブキシティのビル群などが、よりリアルに、あるいは魅力的なアートスタイルで描かれるでしょう。天候や時間変化の導入、ポケモンたちの豊かなモーションも期待したいところです。
ゲームプレイ面では、『スカーレット・バイオレット』のようなオープンワールドとまではいかなくとも、よりシームレスで広大なフィールド探索が可能になれば、冒険の感覚は大きく変わるはずです。探索自由度の向上、進化したトレーナーや野生ポケモンのAI、より凝ったジムチャレンジなども想像できます。
ストーリーと世界観では、原作の骨格はそのままに、ライバルやジムリーダー、ロケット団、ミュウツー誕生秘話、あるいは原作で示唆された「戦争」の背景など、キャラクターや世界の深掘りが期待されます。他の地方との繋がりや新キャラクター登場で、世界はさらに広がるでしょう。
現代的な機能としては、『Pokémon HOME』連携は必須。レイドバトルや期間限定イベントなど、充実したオンライン機能も望まれます。『ポケモンGO』など他アプリとの新たな連携もあるかもしれません。
ノスタルジーと新しさの融合こそが最大の期待です。初めてポケモンを選んだ時のドキドキ感、ライバルとの熱戦、リーグ制覇の感動… これらが美しいグラフィック、洗練されたシステム、そして心に残るアレンジBGMと共に蘇るなら、最高の体験になるはずです。
これらはあくまで「妄想と期待」ですが、カントー地方という特別な舞台が、技術の進歩と共にどう再解釈され、新たな驚きと感動を与えてくれるのか。その日を夢見て、公式発表を待ちたいと思います。
総括:ポケモン赤緑のリメイクについて
この記事のまとめです。
- ポケモン赤緑の完全新作リメイクに関する公式発表は現時点ではない
- ポケモンデーは重要な発表の場だが近年は他タイトルが中心
- 過去にはGBAでFRLG、Switchでピカブイの2回リメイクされている
- FRLGは原作に忠実+ナナシマ等で大幅に要素を追加
- FRLGは当時の最新システム導入と追加要素で評価が高い
- ピカブイはポケモンGO連携と簡略化で初心者向けに特化
- ピカブイの評価はターゲット層と古参ファンで大きく分かれた
- リメイク周期は存在するが近年は複雑化し予測が難しい
- 歴代リメイクの順番からは次はBWリメイクが有力視される
- しかし初代である赤緑は特別な立ち位置にある
- 新作『LEGENDS Z-A』が2025年秋発売予定である
- LEGENDSシリーズはリメイクとは異なるアプローチである
- LEGENDS Z-Aの存在が他のリメイクの時期に影響する可能性がある
- もし赤緑が再リメイクされるならFRLG型かピカブイ型か未知数である
- ファンはメガシンカ復活や新要素、充実した内容を期待している
- 最新技術でのカントー地方再現には大きな期待が寄せられている