ポケモン映画2025年の公開は？最新情報と今後の予想を徹底解説！

「ポケモン映画2025」について検索しているあなたは、きっと毎年の夏の楽しみだったポケモン映画の最新情報を心待ちにしているのではないでしょうか。2020年公開の『劇場版ポケットモンスターココ』を最後に、新作映画のアナウンスがない状況が続いています。2025年に待望の新作は公開されるのか、気になりますよね。

この記事では、そんなあなたの疑問に答えるべく、「ポケモン映画2025」に関する公式発表の現状から、なぜ近年映画が公開されていないのか、その理由についての考察、そしてポケモンデー2025で発表された内容まで、詳しく解説していきます。

さらに、現在放送中のアニメ新シリーズや期待の新作ゲーム『Pokémon LEGENDS Z-A（ゼットエー）』が今後の映画にどう関わってくるのか、そして待望の次回作の可能性や、懐かしい歴代映画の情報、特典についても触れていきます。最新情報と多角的な分析で、ポケモン映画の「今」と「これから」を徹底的に掘り下げていきましょう。

この記事のポイント

2025年のポケモン映画に関する公式発表は現時点（記事執筆時点）ではないこと
ポケモン映画が近年公開されていない背景にある複数の理由についての考察
今後のポケモン映画が再開される可能性と、その時期や内容に関する予測
歴代ポケモン映画の興行収入や特典配布の実績

ポケモン映画2025年の公開状況と最新情報

2025年ポケモン映画の公式発表は？
なぜ？ポケモン映画が公開されない理由を考察
ポケモンデー2025と映画発表の有無
アニメ新章・レジェンズZ-Aは映画の伏線？

2025年ポケモン映画の公式発表は？

結論からお伝えすると、現時点（この記事を書いている2024年後半）において、2025年に公開されるポケモン映画に関する公式からの発表は一切ありません。

ポケモン映画公式サイトや各種ニュースサイト、プレスリリースなどをくまなく確認しても、2025年の劇場版に関する具体的な情報は残念ながら見当たりません。公式サイトの作品リストも、2020年12月に公開された『劇場版ポケットモンスターココ』で更新が止まったままです。この『ココ』は、新型コロナウイルスの影響で本来の夏公開から延期された作品でした。

ポケモン映画といえば、1998年の第1作『劇場版ポケットモンスターミュウツーの逆襲』から2020年の『ココ』まで、ほぼ毎年夏に公開されるのが恒例となっていました。この長年のサイクルが途絶え、数年間新作がない状況が続いているため、「ポケモン映画 2025」と検索して情報を求める方が多いのは、当然のことと言えるでしょう。

ファンコミュニティや様々な考察サイトでも、公式発表がないため、2025年の公開については憶測の域を出ない状況です。ポケモンほどの大きなフランチャイズであれば、映画のような大型プロジェクトは通常、かなり早い段階から何らかの告知やプロモーションが行われます。しかし、今回はそうした動きが全く見られないことから、少なくとも従来通りの形式での2025年夏の劇場公開は現時点では予定されていない可能性が高いと考えられます。ファンとしては寂しい限りですが、まずは公式からの正式なアナウンスを待つしかなさそうです。

なぜ？ポケモン映画が公開されない理由を考察

では、なぜ近年ポケモン映画は公開されていないのでしょうか？その理由は一つに絞ることは難しく、いくつかの要因が複合的に絡み合っていると考えられます。

まず考えられるのが、ポケモンというブランド全体の戦略転換とメディア展開の多様化です。かつては夏の映画公開が大きな柱でしたが、近年、株式会社ポケモンや任天堂は、IP（知的財産）の活用方法を多角化しています。Netflixで配信されたストップモーションアニメ『ポケモンコンシェルジュ』や、実写ドラマ化の噂、2025年のポケモンデーに合わせて公開されたコミックス・ウェーブ・フィルム制作の短編アニメ『カイリューとゆうびんやさん』、イギリスのアードマン・アニメーションズとの共同プロジェクトなど、劇場映画以外の映像作品にも力を入れている様子がうかがえます。これは、より多様な層へアプローチし、時代の変化に対応するための戦略シフトと言えるかもしれません。

次に、一部で指摘されているのが、興行収入の伸び悩みやシリーズのマンネリ化です。確かに、歴代興行収入を見ると、初期作品の爆発的なヒットに比べると、近年の作品はやや落ち着いた数字になっている面もあります。しかし、それでも安定した人気を保っており、単純に「人気が落ちたから」だけが理由とは考えにくい、という反論も有力です。むしろ、従来の「ゲームの販促」という側面が強かった映画作りから脱却し、新しい物語や表現方法を模索するための「充電期間」や「方向転換」の必要性を感じている可能性の方が高いのではないでしょうか。

2023年から始まった、サトシとピカチュウに代わりリコとロイが主人公となったテレビアニメ新シリーズへの移行も、映画の休止期間に関係しているかもしれません。新しい主人公たちの物語や人気がしっかりとファンに定着するまで、映画という大きな舞台への展開には慎重になっている可能性があります。一部では新主人公の魅力不足や認知度の低さを指摘する声もありますが、一方で、新しい物語やキャラクター描写が新鮮で面白いという肯定的な評価も多く聞かれます。

さらに、アニメ制作会社であるOLMの人員やリソース配分の問題が影響している可能性も、一部で指摘されています。他のプロジェクトとの兼ね合いで、毎年映画を制作する体制を維持するのが難しくなっているのかもしれません。

最後に、2020年の『ココ』の公開延期が、その後の制作スケジュールや企画進行に少なการ影響を与えた可能性も否定できません。これらの要因が複合的に作用し、現在のポケモン映画の「お休み期間」に繋がっていると考えられます。

ポケモンデー2025と映画発表の有無

毎年2月27日は、ポケモンの最初のゲームソフトが発売された日を記念した「Pokémon Day」として、世界中のファンが注目する日です。様々な新情報が発表されることが期待されますが、2025年のポケモンデーでは、残念ながら待望の新作映画に関する発表はありませんでした。

2025年のポケモンデーの目玉となったのは、主に二つの大きな発表でした。一つは、この日のために制作された記念アニメーション『カイリューとゆうびんやさん』の本編映像が、ポケモン公式YouTubeチャンネルで世界初公開されたことです。この作品は、『君の名は。』などで知られるコミックス・ウェーブ・フィルムが制作を手掛けた、非常にクオリティの高い短編アニメーションとして話題を集めました。美しい背景描写と心温まるストーリーが多くの感動を呼びました。

もう一つの大きな発表は、同日に配信された情報番組「Pokémon Presents（ポケモンプレゼンツ）」にて、Nintendo Switch向けの完全新作ゲームソフト『Pokémon LEGENDS Z-A（ゼットエー）』が発表されたことです。これは『Pokémon LEGENDS アルセウス』に続く「LEGENDS」シリーズの新作として、大きな注目を集めました。

その他には、既存のゲームタイトル、例えば『ポケットモンスタースカーレット・バイオレット』での特別なテラレイドバトル、『Pokémon UNITE（ポケモンユナイト）』や『ようこそ！ポケモンカフェ～まぜまぜパズル～（ポケまぜ）』のアップデート情報や新ポケモンの参戦告知などが中心でした。

過去のポケモンデーや関連イベントでは、映画に関する情報が発表されることもあったため、2025年も多くのファンが期待を寄せていました。しかし、結果として2025年はゲーム関連の発表、特に完全新作『LEGENDS Z-A』が主役となりました。これは、現在のポケモンブランドがゲーム開発や、劇場版とは異なる新しい形のアニメーション表現に重点を置いていることの表れと見ることもできます。映画ファンにとっては少し残念な結果となりましたが、ポケモンというコンテンツが多様な形で進化し続けている証拠とも言えるでしょう。

アニメ新章・レジェンズZ-Aは映画の伏線？

現在放送中のテレビアニメ新シリーズや、2025年に発売が予定されている期待の新作ゲーム『Pokémon LEGENDS Z-A』。これらが、将来的に公開されるかもしれないポケモン映画の伏線となっている可能性はあるのでしょうか？

まず、テレビアニメについてです。リコとロイを主人公とする新シリーズは、現在「テラスタルデビュー」編を経て、新章「レックウザライジング」へと物語が展開されています（※執筆時点の情報。最新情報は公式サイトをご確認ください）。キャラクターたちの成長や、彼らが追いかける謎（リコのペンダントやロイの古のモンスターボール、黒いレックウザなど）が描かれており、物語はまだ続いています。将来的には、このリコとロイの冒険が劇場版として描かれる可能性は十分に考えられます。しかし、新シリーズの物語がどこまで進み、キャラクターの人気がどの程度定着すれば映画化に繋がるのかは、現時点では未知数です。

次に、2025年に発売予定のゲーム『Pokémon LEGENDS Z-A』です。このゲームの舞台は、『ポケットモンスターＸ・Ｙ』にも登場したカロス地方の中心都市「ミアレシティ」であることが明かされています。物語は「人とポケモンの共存」を目指した都市再開発が進むミアレシティで展開されるようです。公開された映像からは、『Ｘ・Ｙ』で重要な役割を担ったキャラクターAZ（エーゼット）や、伝説のポケモン・ジガルデ、そして「メガシンカ」が物語の鍵を握ることが示唆されています。この設定は非常にドラマチックで、映画的なスケール感を持っているため、将来的な映像化（それが劇場版映画なのか、シリーズアニメなのかは分かりませんが）への期待は高まります。

しかし、これらのアニメやゲームが「2025年公開の映画」の直接的な伏線かというと、その可能性は低いと考えられます。『LEGENDS Z-A』自体の発売が2025年であり、同年にゲームと連動した映画を公開するのは、制作スケジュール的に非常にタイトでしょう。むしろ、これらのアニメやゲームは、現在のポケモンコンテンツを支える独立した柱と見るべきです。もちろん、ゲームが発売され、その世界観や物語が人気を博した後で、それを基にした映画が企画・制作される可能性は十分にあります。ですが、現時点では、これらが2025年の映画に直結するとは考えにくい状況です。

ポケモン映画2025年への期待と今後の展望

ポケモン映画次回作の可能性と公開時期予想
次の映画はどんな内容？ストーリーを大胆予測
歴代ポケモン映画の人気作と興行収入ランキング
懐かしの映画特典！歴代配布ポケモンまとめ

ポケモン映画次回作の可能性と公開時期予想

毎年夏のお楽しみだったポケモン映画が数年間公開されていないことで、「もうポケモン映画は作られないのでは？」「打ち切りになったのでは？」と心配しているファンの方も少なくないでしょう。しかし、ポケモン映画シリーズが完全に終了したと考えるのは早計かもしれません。将来的に次回作が公開される可能性は、まだ残されていると考えられます。

その根拠として、まずポケモンというIP（知的財産）の圧倒的なブランド力と、これまでの映画シリーズが積み上げてきた実績が挙げられます。また、任天堂やポケモンカンパニーがIPの映像展開に依然として積極的な姿勢を見せている点も見逃せません。様々な考察サイトでも、近い将来の次回作公開を確信する声が見られます。さらに、ポケモン映画の公式Twitterアカウントが現在も存続していることも、シリーズ継続の可能性を示唆していると言えるかもしれません。ポケモンは常に新しい表現を模索しており、その一環として、従来とは異なる新しい形の映画が登場する可能性も考えられます。

では、もし次回作が公開されるとしたら、それはいつ頃になるのでしょうか？ 2025年中の公開は、現時点で公式発表がないことから、可能性は極めて低いと言わざるを得ません。

いくつかの可能性として考えられるのは、まず2026年です。『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の続編が2026年4月に公開予定であり、任天堂IPの映画展開という大きな流れの中で、ポケモン映画も再始動するタイミングとなるかもしれません。

次に考えられるのは2027年です。この年は、テレビアニメ『ポケットモンスター』が放送開始から30周年を迎える節目の年です。これを記念して、何らかの特別な劇場作品が公開される可能性は十分に考えられます。また、イギリスのアードマン・アニメーションズとの共同プロジェクトも2027年の公開が予定されており、これが映画形式となる可能性もゼロではありません。

公開時期についても、従来の夏休みシーズンから変更され、例えば冬休みシーズンなどに移行する可能性も指摘されています。

いずれにせよ、ポケモン映画が復活する可能性は残されています。ただし、それは以前のような「毎年夏に公開されるアニメシリーズ連動型映画」という形式ではないかもしれません。どのような形で、いつ、私たちの前に再び姿を現すのか、今後の公式発表に注目が集まります。

次の映画はどんな内容？ストーリーを大胆予測

待望のポケモン映画次回作。もし公開されるとしたら、一体どのような内容になるのでしょうか？これまでの流れや最近のポケモンの動向を踏まえると、いくつかの可能性が考えられます。

一つは、現在放送中のテレビアニメシリーズの主人公、リコとロイを中心とした物語の映画化です。彼らの冒険が佳境に入ったり、大きな節目を迎えるタイミングで、劇場版ならではのスケールで物語が描かれる可能性はあります。キャラクターや世界観がファンに十分に浸透した後であれば、最も自然な流れと言えるでしょう。

二つ目は、2025年発売予定の新作ゲーム『Pokémon LEGENDS Z-A』の世界観を基にした映像化です。ミアレシティの都市再開発、メガシンカの謎、AZやジガルデといった魅力的な要素は、非常に映画的なポテンシャルを秘めています。ゲーム発売後に、その壮大な物語や設定を映像で体験したいと願うファンは多いはずです。これが映画になるか、あるいは連続アニメシリーズになるかは分かりませんが、期待の大きい選択肢です。

三つ目は、サトシ時代の後期、特に2017年の『劇場版ポケットモンスターキミにきめた！』以降に見られたような、テレビシリーズ本編とは異なる時間軸や設定を用いた、映画オリジナルのストーリー展開です。この路線であれば、リコやロイとは全く別の、新しい主人公が登場することも考えられます。より自由な発想で、映画ならではの感動や驚きを提供することを目指すかもしれません。

四つ目は、実写映画という可能性です。2019年に公開され、世界的にヒットした『名探偵ピカチュウ』の成功は記憶に新しく、再びハリウッドとのタッグで実写作品が制作される可能性も考えられます。また、Netflixで実写ドラマシリーズが企画中との噂もあり、それと連動した展開もあり得るかもしれません。

五つ目は、アニメーション表現の多様化を探る流れの中での新しい試みです。記念アニメ『カイリューとゆうびんやさん』のような、コミックス・ウェーブ・フィルムが手掛けた美麗な2Dアニメーションや、Netflixで配信された『ポケモンコンシェルジュ』のようなストップモーションアニメ、あるいはアードマン・アニメーションズとの共同プロジェクトで制作されるかもしれないクレイアニメなど、これまでのポケモン映画とは一線を画す、新しいスタイルの映像作品が登場する可能性も秘めています。

最後に、公開形式の変化も考えられます。従来の劇場公開にこだわらず、Netflixなどの大手配信プラットフォームでの独占配信映画として制作・公開される可能性です。

このように、次回のポケモン映画は、過去の成功体験にとらわれず、様々な新しいアプローチを試みる可能性があります。どの路線を選ぶにせよ、ファンを再びワクワクさせてくれるような作品が登場することを期待したいですね。

歴代ポケモン映画の人気作と興行収入ランキング

ポケモン映画は、1998年の第1作『劇場版ポケットモンスターミュウツーの逆襲』から、2020年の第23作『劇場版ポケットモンスターココ』まで、実に23作品もの長編映画が公開されてきました。長年にわたり、日本の夏休み映画の定番として、多くの子供たち、そして大人たちにも愛され、数々のヒット作を生み出してきました。

特に初期の作品は、社会現象とも言えるほどの熱狂を生み出し、驚異的な興行収入を記録しました。シリーズ最高興行収入を記録したのは、記念すべき第1作『ミュウツーの逆襲』で、その額は72.4億円にものぼります。続く第2作『幻のポケモンルギア爆誕』も64億円という大ヒットを記録しました。

その後も、ダイヤモンド&パールシリーズの頃までは、40億円から50億円を超えるヒット作がコンスタントに生まれました。例えば、2007年公開の『ディアルガVSパルキアVSダークライ』は50.2億円、2000年公開の『結晶塔の帝王エンテイ』は48.5億円を記録しています。近年の作品は、初期ほどの爆発的な数字ではないものの、多くが30億円以上の興行収入を維持しており、安定した人気を誇っていたことがわかります。

ここで、歴代ポケモン映画の興行収入トップ10を見てみましょう。

順位	タイトル	興行収入 (億円)	公開年
1	劇場版ポケットモンスターミュウツーの逆襲	72.4	1998
2	劇場版ポケットモンスター幻のポケモンルギア爆誕	64.0	1999
3	劇場版ポケットモンスターダイヤモンド&パールディアルガVSパルキアVSダークライ	50.2	2007
4	劇場版ポケットモンスター結晶塔の帝王エンテイ	48.5	2000
5	劇場版ポケットモンスターダイヤモンド&パールギラティナと氷空の花束シェイミ	48.0	2008
6	劇場版ポケットモンスターダイヤモンド&パールアルセウス超克の時空へ	46.7	2009
7	劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション七夜の願い星ジラーチ	45.0	2003
8	劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション裂空の訪問者デオキシス	43.8	2004
9	劇場版ポケットモンスターベストウイッシュビクティニと黒き英雄ゼクロム・白き英雄レシラム	43.3	2011
10	劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーションミュウと波導の勇者ルカリオ	43.0	2005

興行収入だけでなく、物語の内容や登場するポケモンによって、ファンの間で特に人気の高い作品も数多く存在します。例えば、シリーズの原点であり深いテーマ性を持つ『ミュウツーの逆襲』、壮大なスケールと感動的な音楽が印象的な『ルギア爆誕』、美しい水の都を舞台にした『水の都の護神ラティアスとラティオス』、切ない物語とジラーチの愛らしさが人気の『七夜の願い星ジラーチ』、ルカリオとアーロンの関係が感動を呼ぶ『ミュウと波導の勇者ルカリオ』などは、公開から年月を経てもなお、多くのファンに語り継がれる名作とされています。2022年には、アニメ25周年を記念して、ファン投票によって選ばれた過去3作品が期間限定でリバイバル上映されたことも、その人気の高さを物語っています。

これらの輝かしい実績があるからこそ、現在の映画休止期間がファンにとって寂しく感じられ、同時に将来の復活に対する大きな期待へと繋がっているのです。ポケモン映画が日本の映画史、そして多くの人々の思い出の中で、いかに大きな存在であったかが、これらの数字やエピソードから伝わってきます。

懐かしの映画特典！歴代配布ポケモンまとめ

ポケモン映画の公開を心待ちにする理由は、スクリーンで繰り広げられる冒険物語だけではありませんでした。映画館への大きな楽しみの一つ、それは入場者プレゼントや特別前売券の特典として配布される、ゲーム内で受け取れる特別なポケモンたちの存在です。

これは長年にわたるポケモン映画の「お約束」とも言える恒例行事で、映画に登場する幻のポケモンや、通常では覚えない特別な技を覚えたポケモンなどが配布されてきました。映画の動員数を増やし、同時にゲームの販売を促進するという、非常に効果的な連動企画だったと言えます。子供たちにとっては、映画の感動と共に手に入る特別なポケモンは、まさに宝物のような存在でした。

歴代の映画で配布されたポケモンは数多く、その一部を振り返ってみましょう。

『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』では「逆襲のミュウツー」、『みんなの物語』では幻のポケモン「ゼラオラ」、『キミにきめた！』では「マーシャドー」が配布されました。『ボルケニオンと機巧（からくり）のマギアナ』では「マギアナ」だけでなく、特別な「ゲッコウガ」も話題になりました。

さらに遡ると、『光輪（リング）の超魔神フーパ』ではもちろん「フーパ」、『破壊の繭とディアンシー』では「ディアンシー」、『神速のゲノセクトミュウツー覚醒』では赤い「ゲノセクト」と特別な「ミュウツー」、『キュレムVS聖剣士ケルディオ』では「メロエッタ」、『ビクティニと黒き英雄ゼクロム／白き英雄レシラム』ではバージョンに応じて「ゼクロム」または「レシラム」が手に入りました。

『幻影の覇者ゾロアーク』では、後のゲームに連動する「セレビィ」に加え、前売り券特典として色違いの「ライコウ・エンテイ・スイクン」が配布され、大きな話題を呼びました。『アルセウス超克の時空へ』では創造神「アルセウス」、『ギラティナと氷空（そら）の花束シェイミ』では「シェイミ」や前売り券で「レジギガス」、『ディアルガVSパルキアVSダークライ』では「ダークライ」、『七夜の願い星ジラーチ』では「ジラーチ」など、まさに映画の主役級ポケモンたちが、私たちのゲームの中にやってきてくれたのです。

また、2022年の「25周年ポケモン映画祭」では、来場者特典として特別な「サトシのピカチュウ」が配布されるなど、特別なイベントに合わせた配布もありました。

ポケモン本体だけでなく、特別なデザインのポケモンカードや、アーケードゲーム『ポケモンメザスタ』で使えるスペシャルタグ、その他様々な限定グッズが特典となることもありました。

これらの特典は、映画の思い出をより特別なものにし、ゲームの世界をさらに豊かにしてくれました。近年、新作映画が公開されていないことで、このような大規模なポケモン配布イベントも途絶えてしまっている状況です。これを寂しく感じているゲームファンも少なくないでしょう。もし次回作が公開される際には、どのような魅力的な特典が登場するのか、それもまた大きな注目点の一つとなります。