ポケモンGOをプレイしていると、ポケモンの名前の末尾に「FFF」という謎のアルファベットを見かけることはありませんか?
フレンドのポケモンや、ジムに置かれているポケモン、あるいは攻略サイトなどで目にして、「これってどういう意味なんだろう?」と疑問に思った方も少なくないはずです。
実はこの「FFF」という表記、ポケモンの「強さ」に関わる、ある特別な意味を持っているんです。
具体的には、そのポケモンが持つ「個体値」と呼ばれる隠しステータスが、考えうる限り最高の状態であることを示しています。いわゆる「個体値100%」と呼ばれる状態ですね。
この記事では、「ポケモンGO FFF」と検索しているあなたに向けて、「FFF」の正確な意味から、なぜアルファベットで表記されるのか(16進数という考え方)、そのメリット、そしてFFF評価を持つポケモンの見つけ方や、どんな場面で活躍するのか(または活躍しにくいのか)まで、わかりやすく徹底的に解説していきます。
この記事を読めば、「FFF」に関する疑問はすべて解消されるはずですよ。
- 「FFF」は攻撃・防御・HP全てが最高の個体値100%を示す記号
- 16進数表記(F=15)で、名前欄の文字数節約が主な利点
- ゲーム内評価(★4)や計算ツールで個体値を確認可能
- 主にレイドやマスターリーグで活躍、他リーグでは最適でない場合も

ポケモンGOの「FFF」とは?その意味を徹底解説
ポケモンGOで見かける「FFF」という表記。
まずは、この記号が具体的に何を意味し、どのような背景で使われるようになったのか、その基本から詳しく見ていきましょう。
「ポケモンGO FFF」の意味を理解する上で欠かせない、個体値と16進数の関係についても解説します。
「FFF」は最高の個体値100%を示す記号

ポケモンGOにおける「FFF」とは、そのポケモンの「個体値」が攻撃・防御・HPの3項目すべてにおいて最大値である「15」であることを示す、プレイヤー間で広く使われている略称です。
そもそも「個体値」とは、ポケモン一体一体に設定されている隠しステータスのことで、同じ種類のポケモンでも個体値によって強さが異なります。
具体的には「こうげき」「ぼうぎょ」「HP」の3つのステータスそれぞれに、0から15までの16段階の数値がランダムで割り振られています。
この数値が高いほど、ポケモンのCP(総合的な強さを示す値)の上限が高くなり、実際のバトルでの攻撃力や耐久力も伸びやすくなります。
つまり、個体値が「攻撃15、防御15、HP15」という組み合わせは、そのポケモンが持つポテンシャルを最大限に引き出せる、完璧な状態と言えます。
この「15-15-15」の状態を、プレイヤーたちは愛着と羨望を込めて「個体値100%」や、より簡潔に「FFF」と呼んでいるわけです。
例えば、「カイリューFFF」と書かれていれば、それは個体値が全て15の完璧なカイリューを指します。
この「FFF」という表記は、ゲーム内で公式に定められたものではなく、プレイヤーコミュニティの中で自然発生的に生まれ、定着してきた表現方法です。
限られた文字数の中でポケモンの情報を効率的に管理・共有したいという、プレイヤーならではの工夫から生まれた文化と言えるでしょう。
なぜアルファベット?16進数表記の基本

では、なぜ個体値100%を数字の「151515」ではなく、アルファベットの「FFF」で表すのでしょうか?
その理由は、「16進数」という数字の表現方法にあります。
私たちが普段使っている数字は「10進数」と呼ばれ、0から9までの10種類の数字を使って数を表現します。
一方、「16進数」は、0から9までの10種類の数字に加えて、AからFまでの6種類のアルファベットを数字として使い、合計16種類の記号で数を表現する方法です。
具体的には、10進数の10が16進数の「A」、11が「B」、12が「C」、13が「D」、14が「E」、そして15が「F」に対応します。
10進数 (Decimal) | 16進数 (Hexadecimal) |
10 | A |
11 | B |
12 | C |
13 | D |
14 | E |
15 | F |
ポケモンGOの個体値は最大が15なので、16進数を使えばどんな個体値でも必ず1桁(0~F)で表現できます。
これにより、「攻撃15、防御15、HP15」という情報を、10進数なら「151515」と6文字必要なところを、16進数なら「FFF」とわずか3文字で表現できるのです。
ポケモンGOでは、ポケモンにニックネームをつける際の文字数に制限があります。
この限られたスペース内で、個体値だけでなく技構成などの他の情報も記録したいと考えるプレイヤーにとって、文字数を節約できる16進数表記は非常に便利な方法なのです。
これが、「FFF」という表記が広く使われるようになった最大の理由です。
FFFだけじゃない!他の16進数表記例

16進数表記はもちろん「FFF」だけではありません。
個体値が100%ではないものの、非常に高い個体値を持つポケモンを表す際にも活用されます。
例えば、HPの個体値だけが1つ低い「15-15-14」の場合は「FFE」と表記されます。
同様に、「15-14-15」なら「FEF」、「14-15-15」なら「EFF」といった具合です。
すべての個体値が14(14-14-14)なら「EEE」、すべてが10(10-10-10、タマゴ孵化やレイドなどの最低保証値)なら「AAA」と表現できます。
このように、16進数を使えば、3桁のアルファベットと数字の組み合わせで、どんな個体値の組み合わせも簡潔に示すことが可能です。
少し発展的な話になりますが、「実質個体値100%」という考え方もあります。
これは、例えば「FFE」(15-15-14)のポケモンが、特定の条件下(ポケモンのレベルや対戦相手など)において、HPの計算上の端数処理の関係で「FFF」(15-15-15)と全く同じ性能を発揮する場合があることを指します。
完璧なFFFを追い求めるだけでなく、こうした「実質100%」の個体にも注目してみると、ポケモン厳選の幅が広がるかもしれません。
この16進数表記システムは非常に柔軟で、プレイヤーは完璧な個体だけでなく、様々な高個体値の組み合わせを示すためにこれを利用しています。
16進数表記を使うメリットとは?

改めて、ポケモンGOで個体値を16進数(FFFなど)で表記するメリットを整理してみましょう。
- 文字数の節約(簡潔性):これが最大のメリットです。「151515」と6文字必要な情報が「FFF」の3文字で済むため、ポケモンのニックネーム欄の貴重なスペースを節約できます。空いたスペースに技構成(例:「FFF/岩雪崩」)や特別なマークなどを追記することが可能になります。入力の手間が省けるという点も地味ながら嬉しいポイントです。
- 明確さ・誤解の防止:例えば「15-1-15」という個体値を数字だけでメモしようとして「15115」と書いた場合、後で見返したときに「15-11-5」なのか「15-1-15」なのか判別できなくなる可能性があります。16進数表記なら「F1F」となり、このような混乱を避けることができます。
- 素早い個体値の識別:ポケモンボックスにたくさんのポケモンがいる場合、名前を見るだけで個体値の良し悪しを瞬時に判断できます。いちいちアプリの評価機能を使ったり、個体値計算ツールを起動したりする手間が省け、ポケモン整理や育成対象の選定が効率化されます。
- コミュニケーションの円滑化:フレンドとのポケモン交換の相談や、レイドバトルの戦略を話し合う際などに、「このカイリュー、FEFなんだけど育てる価値あるかな?」といった形で、個体値を簡潔かつ正確に伝えることができます。ただし、後述するように表記順のルールには注意が必要です。
これらのメリットから、多くのプレイヤーが個体値管理のために16進数表記を活用しています。
単なる文字数節約だけでなく、管理効率やコミュニケーションにおいても利点があるのです。
個体値の順番は?一般的な表記ルール

16進数で個体値を表記する際に、少し注意が必要なのが「どの順番で3つの個体値を並べるか」という点です。
つまり、「FFF」や「FFE」といった表記が、「攻撃・防御・HP」の順なのか、それとも別の順なのか、ということです。
残念ながら、これにはゲーム内で定められた公式ルールは存在しません。
しかし、多くのプレイヤーの間で**「攻撃・防御・HP」の順番で表記するのが一般的**とされています。
例えば「FEF」なら、攻撃15、防御14、HP15を意味する、という具合です。
ただし、一部のプレイヤーは異なる順番を採用している可能性もあります。
例えば、ゲーム内の評価画面で表示される順番(HP・攻撃・防御)に合わせている人や、単純にHP・攻撃・防御の順で覚えている人もいるかもしれません。
そのため、他のプレイヤーが付けたニックネームを見る際には、必ずしも「攻撃・防御・HP」の順とは限らない、という可能性を頭の片隅に置いておくと良いでしょう。
もし自分でニックネームを付ける場合は、混乱を避けるためにも、多くの人が使っている「攻撃・防御・HP」の順番で統一しておくのがおすすめです。
この表記順の揺らぎは、16進数表記がプレイヤー主導のシステムであることの証左とも言えます。
絶対的なルールがないからこそ、コミュニティ内での共通認識や、表記を見る際のちょっとした注意深さが求められるのです。
ポケモンGOでFFF個体値を確認・活用する方法
「FFF」の意味やメリットがわかったところで、次は実際に自分のポケモンがFFFかどうかを確認する方法と、手に入れたFFF個体をどのように活用していくべきかについて解説します。
「ポケモンGO FFF」個体を見つけるための具体的な手順から、その戦略的な価値まで掘り下げていきましょう。
ゲーム内で個体値を確認するには?リーダー評価の見方

ポケモンGOのゲーム内には、特別なツールを使わなくても、手持ちのポケモンの個体値を大まかに、そしてFFF(100%)かどうかを正確に確認できる機能が備わっています。
それが「ポケモンを調べてもらう」機能、通称「リーダー評価」です。
この機能は、トレーナーレベルが5に達し、所属するチーム(ミスティック、ヴァーラー、インスティンクト)を選択すると利用可能になります。
確認方法は簡単です。
- 個体値を知りたいポケモンのステータス画面を開きます。
- 画面右下のメニューボタン(三本線のアイコン)をタップします。
- 「ポケモンを調べてもらう」を選択します。
すると、所属チームのリーダー(ブランシェ、キャンデラ、スパーク)が登場し、そのポケモンの個体値を評価してくれます。
評価は主に以下の2つの要素で示されます。
- 星の数(総合評価):0個から3個の星が表示され、個体値の合計が高いほど星の数が多くなります。特に、星が3つで、背景がピンク色(赤色)に光っていれば、それは個体値がすべて15、つまりFFF(100%)であることを示します。
- 3本のバー(個別評価):攻撃、防御、HPそれぞれの個体値がバーの長さで示されます。バーは5、10、15の目盛りで区切られており、バーが右端まで完全に伸びて赤色(ピンク色)になっていれば、そのステータスの個体値が最大値の15であることを意味します。FFFの場合は、3本すべてのバーが最大まで伸びています。
さらに便利な機能として、評価画面で左右にスワイプするか、画面左右の矢印をタップすることで、ポケモンボックス内の隣のポケモンの評価へとスムーズに移行できます。
これにより、たくさんのポケモンを連続でチェックすることが可能です。
また、ポケモンボックスの検索機能も活用しましょう。
検索窓に「4*
」(半角数字の4と半角アスタリスク)と入力すると、個体値100%(FFF)のポケモンだけを絞り込んで表示できます。
同様に「3*
」なら星3評価(個体値合計82.2%~97.8%)のポケモン、「0こうげき
」なら攻撃個体値が0のポケモン、といった検索も可能です。
このように、ゲーム内の評価機能と検索機能を組み合わせることで、特別なアプリなどを使わなくても、安全かつ手軽にFFF個体を見つけることができます。
より詳しく!個体値計算ツールの活用

ゲーム内のリーダー評価は手軽で便利ですが、「個体値の正確な数値(例えば14なのか13なのか)を知りたい」「PvP(対人戦)で有利な個体値の組み合わせを知りたい」といった場合には、より詳細な情報を提供してくれる外部の「個体値計算ツール」を活用するのが一般的です。
これらのツールは、ウェブサイト上で利用できるものや、スマートフォンアプリとして提供されているものなど様々です。
多くの場合、ポケモンのステータス画面(CP、HP、強化に必要なほしのすななどが表示されている画面)や、リーダー評価画面のスクリーンショットをアップロードまたは解析することで、個体値の具体的な数値(例:15-14-15)や、個体値のパーセンテージ(例:98%)を算出してくれます。
有名なアプリとしては「Poke Genie」などがあり、特にAndroid版では、ゲーム画面上にオーバーレイ表示してリアルタイムで個体値情報を提供する機能を持つものもあります。
ウェブサイト型のチェッカーも多数存在し、「ポケモンGO 個体値チェッカー」などで検索すると見つけることができます。
これらの外部ツールを利用する際に注意したいのが安全性です。
スクリーンショットの解析のみを行うツールは、一般的に安全性が高いと考えられています。
一方で、ポケモンGOアカウントへのログイン情報を要求するツールは、アカウント乗っ取りなどのリスクがあるため、絶対に利用しないでください。
オーバーレイ表示機能を持つアプリについても、Niantic(ポケモンGOの開発・運営会社)の利用規約に抵触する可能性がゼロではないため、利用は自己責任となります。
安全性を最優先するなら、スクリーンショット方式のツールを選ぶのが無難でしょう。
個体値計算ツールは、単にFFFかどうかを確認するだけでなく、後述するPvP(特にスーパーリーグやハイパーリーグ)で最適な個体値ランク(SCPランク)を調べる際にも非常に役立ちます。
PvPに本格的に取り組みたいプレイヤーにとっては、必須のツールと言えるかもしれません。
FFFはいつ狙うべき?入手確率と方法
個体値100%(FFF)のポケモンは非常に強力ですが、その分、入手するのは簡単ではありません。
FFF個体に出会える確率は、ポケモンの入手方法によって大きく異なります。
各入手方法における個体値の最低保証値(これ以下の数値は出ないという下限値、通称「個体値フロア」)と、そこから計算されるFFFの出現確率の目安は以下の通りです。
入手方法 | 最低個体値 (攻/防/HP) | FFF(100%) 出現確率 (目安) |
野生 | 0/0/0 | 約 1/4096 (0.024%) |
野生 (天候ブースト時) | 4/4/4 | 約 1/1728 (0.058%) |
タマゴ孵化 | 10/10/10 | 1/216 (約 0.46%) |
レイドバトル報酬 | 10/10/10 | 1/216 (約 0.46%) |
フィールドリサーチ報酬 | 10/10/10 | 1/216 (約 0.46%) |
GOバトルリーグ報酬 | 10/10/10 | 1/216 (約 0.46%) |
交換 (大親友) | 5/5/5 | 1/1331 (約 0.075%) |
キラ交換 (キラフレンド) | 12/12/12 | 1/64 (約 1.56%) |
シャドウ (サカキ・シャドウレイド) | 6/6/6 | 1/1000 (0.1%) |
シャドウ (リサーチ) | 10/10/10 | 1/216 (約 0.46%) |
この表からわかるように、野生でFFF個体に出会う確率は非常に低いです。
天候ブーストがかかっている場合は少し確率が上がりますが、それでも狙って出すのは困難です。
一方で、タマゴの孵化、レイドバトル、フィールドリサーチの報酬で手に入るポケモンは、最低個体値が10/10/10に保証されているため、野生に比べてFFFが出現する確率が格段に高くなります (約20倍)。
そして、最もFFFを狙いやすいのが「キラ交換」です。
フレンドとのポケモン交換時に低確率で発生する「キラポケモン」は、最低個体値が12/12/12と非常に高く設定されており、FFFになる確率は約1/64と、他のどの入手方法よりも圧倒的に高くなっています。
さらに、「キラフレンド」という特別な関係になったフレンドと交換すると、必ずキラポケモンになるため、FFF個体を最も効率的に狙える方法と言えます。
キラフレンドになるには、まずフレンドとの仲良し度を最高の「大親友」まで上げる必要があります。
その後、大親友のフレンドとギフト交換、対戦、レイド共闘などの交流を続けることで、1日に1回、低確率でキラフレンドになるチャンスがあります。
したがって、特定のポケモンのFFF個体を本気で狙うのであれば、タマゴ孵化やレイド、リサーチを数多くこなすことに加えて、大親友のフレンドと積極的に交流し、キラフレンドになってからのキラ交換を狙うのが最も効果的な戦略と言えるでしょう。
FFF探しは長期的な目標であり、確率の高い方法を戦略的に選択することが重要です。
FFFの使い道:レイドとマスターリーグでの活躍

苦労して手に入れた個体値100%(FFF)のポケモン。その真価は、どのような場面で発揮されるのでしょうか?
まず、レイドバトルやジムバトルといったPvE(対CPU戦)コンテンツにおいては、基本的に個体値が高いほど有利になります。
FFF個体は、そのポケモンが持つ攻撃力、防御力、HPを最大限まで引き出すことができるため、より多くのダメージを与え、より長く場に残り続けることができます。
特に、伝説レイドなどで少しでも効率よくダメージを与えたい場合や、難易度の高いボスに挑む際には、FFF個体の存在は大きなアドバンテージとなるでしょう。
次に、PvP(対人戦)においては、CP制限のない「マスターリーグ」でFFF個体が理想とされます。
マスターリーグでは、ポケモンのレベル上限まで強化することが前提となるため、個体値が最高のFFFであれば、そのポケモンのポテンシャルを最大限に発揮できるからです。
ディアルガ、ミュウツー、カイオーガ、グラードン、ゼクロム、レシラム、ザシアンといった、マスターリーグで活躍する強力な伝説・幻のポケモンの多くは、FFF個体であることが理想的な目標となります。
また、「シャドウポケモン」のFFF個体という選択肢もあります。
シャドウポケモンは攻撃力が1.2倍になる代わりに防御力が下がるという特性を持っています。
レイドバトルにおいては、この攻撃力上昇の恩恵が非常に大きく、たとえFFFでなくても通常のFFF個体以上のダメージ効率を叩き出すことがあります。
ただし、打たれ弱くなるというデメリットもあるため、相手の技構成やパーティ全体のバランスを考慮して採用を検討する必要があります。
シャドウFFFは、まさにハイリスク・ハイリターンの存在と言えるでしょう。
もちろん、実用的な価値だけでなく、単純に「完璧な個体」であるFFFポケモンを集めること自体を目標とするコレクター的な楽しみ方もあります。
FFF個体の価値は、CP制限のない環境でこそ最大限に輝きます。
育成には多くのほしのすなやアメが必要になりますが、それに見合うだけの性能を発揮してくれる場面が多いと言えるでしょう。
注意点:FFFが最適でないPvPリーグもある?
ここまでFFF個体の素晴らしさを強調してきましたが、一つ重要な注意点があります。
それは、PvPの「スーパーリーグ」(CP1500以下)と「ハイパーリーグ」(CP2500以下)においては、必ずしもFFF(15/15/15)が最適とは限らない、むしろ多くの場合で最適ではない、ということです。
なぜでしょうか?その理由は、ポケモンGOのCP計算式にあります。
CPは、ポケモンのレベルと個体値(特に攻撃)に大きく影響されます。
攻撃個体値が高いほどCPが上がりやすいため、FFF個体は比較的低いレベルでCP上限(1500や2500)に達してしまいます。
一方で、攻撃個体値が低いポケモンは、CP上限に達するまでにより高いレベルまで強化できます。
ポケモンのレベルが高いほど、防御力とHPの基礎値が上昇するため、結果的にCP上限ぴったりに調整した場合、攻撃個体値が低く、防御・HP個体値が高いポケモンの方が、総合的な耐久力(= Stat Product, SCP)が高くなる傾向にあるのです。
スーパーリーグやハイパーリーグのような、限られたCPの中で耐久力が重要になるバトル環境では、この差が勝敗を分けることも少なくありません。
そのため、これらのリーグで理想とされる個体値は、ポケモンにもよりますが、「攻撃0・防御15・HP15」に近いような、極端に攻撃が低い組み合わせであることが多いのです。
したがって、スーパーリーグやハイパーリーグで活躍させたいポケモンについては、単純にFFFを目指すのではなく、個体値計算ツールを使って「PvP個体値ランク」や「SCPランク」を確認し、よりランクの高い(=そのリーグに適した)個体値の組み合わせを探すことが重要になります。
もちろん、個体値の差はあくまで要素の一つであり、パーティ編成や立ち回り、技構成といった戦略の方が勝敗に大きく影響する場合も多いです。
しかし、トップレベルを目指すのであれば、CP制限リーグにおける個体値の考え方は、FFF至上主義とは異なるということを理解しておく必要があります。
FFFが万能ではないという事実は、ポケモンGOの奥深さを示す一例と言えるでしょう。
総括:ポケモンGOのFFFとは
この記事のまとめです。
- ポケモンGOの「FFF」は個体値100%のことである
- 攻撃・防御・HPの3ステータスが全て最大値15を意味する
- 16進数表記であり、Fが15に対応する
- 主な利点はポケモン名の文字数節約である
- 「151515」の6文字が「FFF」の3文字で済む
- FFE(15/15/14)など他の高個体値も16進数で表記可能である
- 表記順は攻撃・防御・HPが一般的だが、統一はされていない
- ゲーム内評価「ポケモンを調べてもらう」で確認できる
- 星4評価(赤背景)がFFF(100%)の印である
- 検索ボックスで「4*」と入力すればFFF個体のみ表示される
- 外部の個体値計算ツールでより詳細な数値やPvPランクがわかる
- FFFの入手確率は入手方法で大きく異なる
- タマゴ・レイド・リワードは約1/216である
- キラ交換(キラフレンド経由)が最も高確率(約1/64)である
- FFFはCP制限のないレイドバトルやマスターリーグで最適である
- スーパーリーグ・ハイパーリーグではFFFが最適でないことが多い
- CP制限リーグでは攻撃個体値が低い方が有利な場合がある