ちょうはつは、対戦において重要な戦略の一つとなる変化技です。相手のポケモンが3ターンの間、攻撃技しか使えなくなるため、積み技や回復技、場を整える技を封じることができます。
特に、受けループや積みエース、トリックルームといった戦術に対して有効で、適切な使用タイミングを見極めることでバトルを有利に進められます。
本記事では、ちょうはつの効果や持続ターン数、命中率100%の安定性、相性の良いポケモンとコンボ技、強力な対戦状況での活用法について解説します。
また、わざマシン87の入手方法や作成に必要な素材、特性や持ち物を活用した対策テクニックについても詳しく紹介します。さらに、マジックコートを利用した反射技による逆転戦術も解説するので、ちょうはつを使いこなしたい方はぜひ参考にしてください。
- ちょうはつの基本的な効果や持続ターン数
- ちょうはつを活用した戦術や有効な対戦状況
- ちょうはつの入手方法やわざマシンの作成条件
- ちょうはつを防ぐ特性や対策ポケモンの活用法
ポケモンSVのちょうはつとは?基本効果と戦術的活用法
- ちょうはつの効果と持続ターン数
- 技データ:あくタイプの変化技としての特徴
- 命中率100%の確実性と使用タイミング
- ちょうはつが特に強力な対戦状況
- ちょうはつと相性の良いポケモンとコンボ技
ちょうはつの効果と持続ターン数

ちょうはつは対戦で非常に重要な役割を持つ変化技です。この技を使うと、相手ポケモンは3ターンの間「攻撃技しか使えない状態」になります。つまり、相手はリフレクターやステルスロックなどの場を整える技、つるぎのまいなどの能力を上げる技、さらには回復技も使用できなくなるんです。
ちょうはつの効果ターン数は世代によって変化してきました。第三世代では2ターン、第四世代では2〜4ターンとランダムでしたが、第五世代以降は現在の3ターンに固定されています。ただし、ちょうはつ状態になったタイミングによって効果の続くターン数が変わることがあります。そのターンに行動を終えたポケモンがちょうはつを受けた場合、ちょうはつ状態になったターンを含めて4ターン効果が続くケースもあります。
ちょうはつ状態は以下の方法で解除できます:
- 規定ターン数が経過する
- ポケモンを交代する
- メンタルハーブを持たせる
- 特性「どんかん」を持つポケモン(第六世代以降)
変化技しか覚えていないポケモンがちょうはつ状態になると、「わるあがき」を使用することになります。これはダメージを与えられるものの、自分も反動ダメージを受けてしまう諸刃の剣です。
技データ:あくタイプの変化技としての特徴

ちょうはつはあくタイプの変化技として、いくつかの特徴的な性質を持っています。まず基本的なデータとしては、PPが20と比較的多く、命中率は100%と安定しています。対象は単体で、技の系統は非接触技に分類されます。
あくタイプの変化技であることから、いくつかの特性や状況の影響を受けます。特に重要なのは、特性「いたずらごころ」との相性です。この特性を持つポケモンがちょうはつを使うと、優先度が+1されるため、素早さが低めのポケモンでも先制でちょうはつを放つことができます。ただし、第七世代以降ではサイコフィールドの効果でいたずらごころの優先度上昇が無効化されるため注意が必要です。
また、あくタイプの技であるため、フェアリータイプのポケモンに対しては効果が半減します。さらに特性「アロマベール」を持つポケモン自身とその味方は、ちょうはつの効果を受けなくなります。
わざマシン87として入手可能で、パルデア地方やキタカミの里、ブルーベリー学園などで拾えるほか、わざマシンマシンで作成することもできます。作成には「かくとう組」をクリアする必要があり、ニャースのけ×3、ヤミラミのほうせき×3、ニューラのツメ×3の材料が必要です。
命中率100%の確実性と使用タイミング
ちょうはつの大きな強みの一つは命中率100%という確実性です。変化技の中には命中率が低いものも多いですが、ちょうはつは確実に命中するため、重要な場面で外れる心配がありません。ただし、特性「どんかん」や「アロマベール」を持つポケモンには効果がないので、相手のポケモンの特性を把握しておくことが重要です。
使用タイミングとしては、対戦の初手が特に効果的です。多くのプレイヤーは初手に場を整えるポケモンや積み技を使うアタッカーを出してくるため、先手でちょうはつを使えば相手の戦略を大きく崩すことができます。特に「リフレクター」や「ひかりのかべ」などの防御を高める技、「ステルスロック」などの設置技を封じることができるのは大きな利点です。
また、相手が耐久型のポケモンを出してきたときもちょうはつの好機です。自己再生やねむるなどの回復技を使えなくすることで、じわじわと削りきることができます。例えばキョジオーンのような耐久力の高いポケモンに対しては、じこさいせいやてっぺきを封じることで突破しやすくなります。
ちょうはつを使う際は自分のポケモンの素早さにも注意が必要です。後攻でちょうはつを使用すると、そのターンは相手に変化技を使われてしまうため、できるだけ素早いポケモンで使用するか、特性いたずらごころで優先度を上げるのが効果的です。
ちょうはつが特に強力な対戦状況

ちょうはつが特に効果を発揮するのは、「受けループ」と呼ばれる戦術に対してです。受けループとは、高い耐久力を持つポケモンを交代しながら相手の攻撃を耐え、回復技で体力を回復し続ける戦術です。ちょうはつを使うことで回復技を封じることができるため、この戦術を崩すことができます。
また、「積みエース」と呼ばれる、つるぎのまいやりゅうのまいなどの能力上昇技を使って攻撃力や素早さを高めるポケモンに対しても非常に有効です。ちょうはつ状態では能力上昇技が使えないため、相手の火力アップを防ぐことができます。
さらに、トリックルームなどの場を変化させる技を使おうとしているポケモンに対しても効果的です。特に低速アタッカーを活かすためのトリックルーム戦術は、ちょうはつ一つで崩れてしまいます。
キョジオーンのような高耐久ポケモンに対しても強力です。キョジオーンはじこさいせいやてっぺきを使って耐久を高めながら戦うことが多いですが、ちょうはつでこれらの技を封じることで、物理型のポケモンでも突破しやすくなります。
対戦中、相手が明らかにサポート役や耐久役のポケモンを出してきた場合は、迷わずちょうはつを選択するのが良いでしょう。特に相手のポケモンが変化技に依存している場合、ちょうはつ一つで無力化できることもあります。
ちょうはつと相性の良いポケモンとコンボ技
ちょうはつと相性の良いポケモンは、高い素早さを持つポケモンや特性「いたずらごころ」を持つポケモンです。素早さが高いポケモンは先手でちょうはつを使えるため、相手の変化技を事前に封じることができます。
特に相性の良いポケモンとしては以下が挙げられます
ポケモン | おすすめ理由 |
---|---|
マスカーニャ | 高い素早さと攻撃力を持ち、ちょうはつで相手の変化技を封じた後に攻撃できる |
ドドゲザン | ちょうはつで鉄壁や自己再生を封じつつ、鋼技で弱点を突ける |
オノノクス | ちょうはつから竜の舞で起点にでき、アイアンヘッドで弱点を突ける |
ウェーニバル | はねやすめとちょうはつを組み合わせて、低速耐久ポケモンを安全に起点にできる |
ちょうはつと組み合わせると効果的な技としては、みがわりが挙げられます。相手がちょうはつ状態で攻撃技しか使えない間にみがわりを張ることで、安全に戦略を組み立てることができます。
また、バトンタッチとの組み合わせも強力です。ちょうはつで相手の変化技を封じている間に自分は能力上昇技を使い、その後バトンタッチで能力上昇を味方に引き継ぐことができます。例えばウェーニバルなら、じしんかじょうやアクアステップで上昇した能力を後続に引き継げます。
さらに、ちょうはつと相性の良い戦術として、トリックがあります。ちょうはつで変化技を封じた相手にこだわりアイテムをトリックで押し付けると、相手は一つの技しか使えなくなり、行動の幅が大きく制限されます。特にキョジオーンのような耐久型ポケモンに対して有効な戦術です。
ポケモンちょうはつの入手方法と対策テクニック
- わざマシン87の入手場所とかくとう組クリア条件
- わざマシンマシンでの作成に必要な素材と集め方
- ちょうはつを覚える注目ポケモンとその活用法
- ちょうはつが無効になる特性と対策ポケモン
- マジックコートなどの反射技を使った逆転戦術
わざマシン87の入手場所とかくとう組クリア条件

ポケモンSVでちょうはつを覚えさせるには、わざマシン87を入手する必要があります。このわざマシンはパルデア地方の複数箇所で拾うことができるんですよ。
具体的な入手場所としては、パルデア地方内に4個、キタカミの里に1個、そしてブルーベリー学園内にも1個落ちています。特にブルーベリー学園では購買部でBPを使って購入することもできます。15BPで買えるので、BP稼ぎをしている方は交換してみるのもアリですね。
ただし、わざマシンマシンでちょうはつを作成するには、スター団のかくとう組をクリアする必要があります。かくとう組のボス「ビワ」に勝利すると、わざマシンマシンでちょうはつを作れるようになります。ビワはパルデア地方の北東部にあるアサメタウンで見つけることができます。
かくとう組との戦闘はそれなりに難しいので、タイプ相性を考えて飛行タイプや超能力タイプのポケモンを連れていくと有利に戦えますよ。ビワのパートナーポケモンはかくとうタイプが多いので、特に飛行タイプが効果的です。クリア後は何度でもわざマシンを作成できるようになるので、一度クリアしておくと便利です。
わざマシンマシンでの作成に必要な素材と集め方
ちょうはつのわざマシン87を作成するには、わざマシンマシンで以下の素材が必要になります:
- ニャースのけ×3
- ヤミラミのほうせき×3
- ニューラのツメ×3
- リーグペイ(LP)3000
これらの素材はそれぞれ特定のポケモンから入手できます。ニャースのけはその名の通りニャースから、ヤミラミのほうせきはヤミラミから、ニューラのツメはニューラから入手できます。
素材集めのコツとしては、AUTO機能を使った自動バトルが効率的です。特にニャースは夜間に出現しやすいので、ゲーム内時間を夜に設定してパルデア地方の東部や南部を探索するといいでしょう。ヤミラミは洞窟や暗い場所に出現することが多く、特にアサメタウン周辺の洞窟で見つけやすいです。ニューラは雪山エリアに生息しているので、グレアタウン周辺の雪山で探すのがおすすめです。
また、テラレイドバトルでこれらのポケモンが出現した場合も、素材をドロップすることがあります。星の数が多いテラレイドほど素材の入手確率が高くなるので、見つけたら積極的に参加するといいですよ。リーグペイは通常のトレーナーバトルやジムチャレンジなどで稼げるので、バトルをこなしながら素材集めをするのが効率的です。
ちょうはつを覚える注目ポケモンとその活用法

ちょうはつは多くのポケモンが覚えられる便利な技ですが、特に活躍するポケモンをいくつか紹介します。
まず素早さが高いポケモンがちょうはつを使うと効果的です。マスカーニャは高い素早さを持ち、ちょうはつで相手の変化技を封じた後に強力な攻撃技で攻めることができます。また、ドドゲザンもちょうはつと相性が良く、相手の鉄壁や自己再生を封じつつ、鋼技で弱点を突けるのが強みです。
特性「いたずらごころ」を持つポケモンもちょうはつとの相性が抜群です。この特性があると変化技の優先度が+1されるため、素早さが低めのポケモンでも先制でちょうはつを放つことができます。例えばバウッツェルはいたずらごころを持ち、先制ちょうはつからの展開が可能です。
ちょうはつの使い方としては、対戦の初手に使うのが効果的です。多くのプレイヤーは初手に場を整えるポケモンや積み技を使うアタッカーを出してくるため、先手でちょうはつを使えば相手の戦略を大きく崩すことができます。
また、ウェーニバルのようなポケモンはちょうはつとはねやすめを組み合わせることで、低速耐久ポケモンを安全に起点にできます。さらに、オノノクスのようなドラゴンタイプのポケモンは、ちょうはつで相手の変化技を封じた後に竜の舞で能力を上げ、一気に攻めるという戦術も有効です。
ちょうはつが無効になる特性と対策ポケモン
ちょうはつは強力な技ですが、いくつかの特性によって無効化されることがあります。まず知っておきたいのが「どんかん」という特性です。この特性を持つポケモンはちょうはつの効果を受けません。ヤドン、ヤドラン、ヤドキングといったポケモンがこの特性を持っており、ちょうはつ対策として有効です。また、ウリムー、イノムー、マンムーといった氷タイプのポケモンもどんかん持ちが多いです。
もう一つ重要な特性が「アロマベール」です。この特性は自分と味方へのメンタル技(ちょうはつを含む)を防ぐ効果があります。マホミル、マホイップ、グルトン、パフュートン♀などがこの特性を持っています。特にダブルバトルでは、アロマベール持ちのポケモンを入れておくと味方全体をちょうはつから守れるので非常に便利です。
また、持ち物「メンタルハーブ」もちょうはつ対策として有効です。ちょうはつを受けた時に消費され、その状態を即座に回復します。トリックルームやステルスロックなどの重要な変化技を確実に使いたいポケモンに持たせると良いでしょう。カラフシティのデリバードポーチで10000円で購入できます。
対策ポケモンとしては、上記の特性を持つポケモンの他に、攻撃技のみで戦えるポケモンも有効です。例えばカイリューやバンギラスなど、変化技に頼らず高火力の攻撃技で戦えるポケモンはちょうはつされても大きな影響を受けません。
マジックコートなどの反射技を使った逆転戦術
ちょうはつに対抗する方法として、マジックコートという技を使った逆転戦術があります。マジックコートは相手の変化技を跳ね返す効果があり、ちょうはつも跳ね返すことができるんです。つまり、相手がちょうはつを使ってきたときにマジックコートを使えば、逆に相手をちょうはつ状態にできるわけです。
マジックコートの使い方としては、相手がちょうはつを使ってくると予想されるターンに先制で使うのが基本です。ただし、マジックコートの優先度は0なので、いたずらごころでちょうはつの優先度が上がっている場合は先手を取れないことがあります。そのため、素早さの高いポケモンにマジックコートを覚えさせるか、マジックコート自体の優先度を上げる方法を考える必要があります。
面白いことに、ちょうはつ状態でもマジックコート状態であれば変化技を跳ね返すことができます。これは通常ちょうはつ状態では変化技が使えないルールの例外となっています。この性質を利用すれば、相手のちょうはつを受けた後でもマジックコートを使って反撃することが可能です。
マジックコートを覚えるポケモンとしては、エーフィやフーディンなどの超能力タイプが多いです。特にフーディンは特性「マジックガード」と組み合わせることで、相手の変化技を封じながら自身は状態異常などのダメージを受けない強力な布陣を作れます。
また、特性「マジックミラー」を持つポケモンも変化技を跳ね返す効果があり、ちょうはつ対策として有効です。ただし、特性「かたやぶり」を持つポケモンには効果が無効化されるので注意が必要です。
総括:ポケモンのちょうはつについて
この記事のまとめです。
- ちょうはつは相手を3ターンの間、攻撃技しか使えなくする変化技
- 第五世代以降は3ターン固定で、状況によって4ターン続く場合もある
- 交代やメンタルハーブ、特性「どんかん」などで解除可能
- 変化技しか覚えていないポケモンは「わるあがき」を使うことになる
- あくタイプの変化技で、PP20・命中率100%と安定した性能
- いたずらごころ持ちが使うと優先度+1だが、サイコフィールド下では無効
- フェアリータイプには効果が半減し、特性「アロマベール」で防がれる
- わざマシン87として入手でき、わざマシンマシンで作成も可能
- 作成には「かくとう組」のクリアと特定の素材が必要
- 初手で使用すると相手の場作りや積み技を封じられる
- 受けループや積みエース、トリックルーム対策に有効
- みがわり・バトンタッチ・トリックなどと組み合わせると強力
- 特性「どんかん」や「アロマベール」のポケモンには無効
- マジックコートで跳ね返すことが可能で、マジックミラー持ちにも効かない
- ちょうはつを防ぐためにメンタルハーブを持たせるのも有効な対策